消化器科

消化器内科

消化器科の診療は、消化器科診療全般に対応しています。胃痛、胃のむかつき、胸やけ、逆流性食道炎、腹痛、便秘、下痢、ピロリ菌検査・除菌などの消化器疾患の診療を行っております。

治療やお薬の処方が不要な場合であっても、早め早めの受診をおすすめしております。体調不良やお体の異常を感じた場合は、お早めにご相談ご受診ください。

便秘でお困りの方

便秘と一口に言っても、食生活やストレス、運動不足等、原因や症状は様々です。

便秘は単に排便の間隔や回数だけで決まるのではなく、便が硬い、強くいきまないと出ない、排便時に苦痛がある、1回の排便量が少ない、残便感があるなどの症状が続いている場合も便秘の可能性があります。

便秘には大きく分けて、1.腸の機能的な便秘と、2.他の病気が原因となっている便秘(器質的便秘)に分けられます。

機能的な便秘は

  1. 環境変化による一過性のもの(単純性一過性便秘)
  2. 自律神経の乱れによって腸が緊張して動かなくなった状態(痙攣性便秘)
  3. 運動不足や加齢などで大腸のぜん動運動が低下した状態。便意がなく、ガスが増えてお腹が張った感じになり、コロコロした便が出る(弛緩性便秘)
  4. 日常的な便意の我慢や下剤、浣腸の使い過ぎにより排便反射が鈍り、直腸に便がきても便意を感じにくくなる状態。残便感がある(直腸性便秘)


他の病気が原因となっている場合(器質的便秘)は、例えば大腸がん、潰瘍性大腸炎、内臓の癒着による狭窄、肛門疾患などがあります。

比較的女性の方が便秘になりやすいといえますが、高齢になると男女差が徐々に小さくなり、男女ともに便秘に悩む方が多くなります。原因としては、加齢による筋力・身体機能の低下や全身性の病気にかかりやすくなることが関係していると考えられます。

こんな症状がある場合は注意


腸の病気による便秘が疑われる場合があります。


  • 便に血が混じる
  • 最近便の太さが変わった
  • 貧血がある
  • 寝ているときも症状がある
  • 最近急に便秘になった
  • 急に体重が減った
  • 本人や家族が大腸がん、クローン病、潰瘍性大腸炎などの腸の病気にかかったことがある
  • 発熱や関節痛がある
  • 50歳以上である


市販の下剤を飲んで、無理に排便している方もいらっしゃると思いますが、上記のように、便秘の原因や症状は人により違いがあるため、市販薬ではほとんど改善されないことがあります。

また、便秘を放置しておくと日常生活に支障が出たり、大腸内の腐敗菌が増加して、肌荒れ、吹き出物、口臭、食欲低下、不眠、肥満、高脂血症等の原因にもなります。

下痢症状でお困りの方

腸の運動が過剰になって、消化物が腸を速く通過しすぎたり、細菌感染によって腸粘膜からの分泌物が増えたりした場合に下痢が起こります。


急性の下痢は、ほとんどの場合がウイルスや細菌感染によるものです。
慢性的な下痢は、ストレスが原因で起こる過敏性腸症候群や、潰瘍性大腸炎などが疑われます。また、腸以外の内臓疾患で下痢が起こることもあるため注意が必要です。


たとえば、こんな症状があると過敏性腸症候群が疑われる場合があります


  • 緊張やストレスを感じると、腹痛・下痢をする
  • 一度に便が出ず、トイレからでるとすぐにまた行きたくなる
  • 便が肛門のところで止まってしまい、排便に時間がかかる、または便が出ない
  • 常に便秘をしている、あるいは常に下痢をしている。
  • 便秘と下痢を繰り返している。
  • おなかが張りやすい


慢性的な便秘や下痢でお悩みの方は、日々のお通じを「お通じ手帳」などで記録・管理すると経過が分かりやすくなります。


腸の健康は全身の調子に大きく影響します。
快適な排便のためには自己判断で症状を悪化させる前に、お早めにご相談ください。

逆流性食道炎でお困りの方

逆流性食道炎について


  • 胸やけがする
  • 呑酸(のどや口の中がすっぱい、あるいは酸っぱいものがあがってくる感じがする)
  • 胃が痛い、胸が痛い
  • 胃がもたれる
  • 頻繁にげっぷが出る
  • のどの違和感(イガイガ、ヒリヒリ感がある) など


逆流性食道炎は、胃と食道のつなぎ目にある下部食道括約筋という筋肉がゆるんで、胃酸が逆流して起こります。

食道は、胃酸に対する防御機能がないため、繰り返し胃酸にさらされることで炎症を起こし、胸やけや呑酸、粘膜のただれや潰瘍を生じる原因となります。

逆流性食道炎について

また、日頃から生活が不規則な方や、食べ過ぎ、喫煙、ストレス、油っこいものや甘いもの、刺激の強いものをよく食べる方などは、胃酸の逆流を起こしやすいため注意が必要です。


逆流性食道炎の治療


逆流性食道炎は、おもにお薬で治療します。

逆流性食道炎はいったん症状が治まっても、再び症状があらわれることが多く、自覚症状がなくなっても、食道の炎症が残っている場合があるため、継続して治療することが大切です。


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